2014年10月 第五回世界盃太極拳世界大会(台湾)

開幕式では、日本人参加者で「13式太極拳」を表演しました。


2014年10月18日(土)、19日(日)、中華民國太極拳総會・大世界太極拳連盟主催の「第五回太極拳世界大会」が台北アリーナにて開催されました。

日本圓華會からは、坂井先生、青木先生、久世先生、伊奈先生、菅沼先生の生徒さんを含め、42名が参加しました。

 

日本圓華會は台湾圓華會と合同(総勢59名)で、開幕式にて「進化した13式太極拳」を表演しました。

競技には、団体戦に「13式太極拳」2チーム、「37式太極拳」1チームが出場。

個人戦には13名が出場しました。

団体戦、個人戦ともに、日頃の練習の成果を発揮し、優秀な成績を修めることができました。

 

今大会は、日本、アメリカ、アルゼンチン、イギリス、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、韓国、オランダ、南アフリカ、スペイン、ウクライナなど21ヶ国が参加し、国際色豊かで、盛大な大会となりました。

10月17日~21日の4泊5日のツアーには、26人が参加しました。

宿泊は豪華に「ウェスティン・タイペイ」。

18日には太極拳総會主催の夜の宴会、19日には個人戦出場や観戦、または平渓、九份観光、20日には詹明樹老師の講習会と夕食など、台湾を満喫しました。

2年ごとに開催される台湾での世界大会。2016年にまたご一緒できますように!!

詹明樹老師の講習会

24式太極拳の使用法を学びました。

 

 

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2014年10月 第六回国際級審判講習会(台湾)

2014年10月15日~17日の3日間、台北市にて第六回国際級審判講習会が開催され、日本圓華會からも8名の教練(坂井、西沢、久世、高木、片山、楠、川口、難波)が参加しました。

太極拳国際大会での審判員育成を目的とした講習会で、具体的な採点のポイント、審判員としての心構えなどの講義がありました。

審判員は、大会まで努力を重ねてきた選手のためにも正確なジャッジを行わなくてはいけません。そのためには、各流派の特徴(風格)や套路の採点ポイントを正確に知る必要があります。

講習では、各流派の一流の老師からその特徴を学びました。

はじめに、中華民國太極拳総會の理事長である黄理事長から、審判員としての心構えの講義がありました。

套路競技においては、「努力して大会に出場した選手に、いい目標を与える。公平な視点で審判は下すが、もう試合には参加したくないと思わせることなく、より良い選手になってもらうために応援する採点が出来る審判員に」という話がありました。

公正で正確な審判を下すことにより、競技者が心服して成績を受け入れることになり、ひいては努力、向上を引き出すことにつながるそうです。

また、推手競技においてはケガをさせないことも大切なポイントであるとの事でした。

審判員は合理的で公正なジャッジを下すためには、精神面での修養も大切で、たくさんの選手を見て常にトレーニングを積んでほしいと話されました。

黄裕盛理事長

「九九太極拳四十二式競技套路」

競技用に四十二式にまとめられた九九太極拳。

その審査ポイントについて、実技を交えての講義がありました。

王錦士老師

「三十七式太極拳」

台湾では競技人口が多く人気がある三十七式太極拳。台湾でも北と南では多少風格の違いがあります。

「私の三十七式を信じてほしい」と三十七式への愛情に溢れた講義をされました。

詹徳勝老師

「十三式太極拳」(全民運動版)

皆様おなじみの十三式太極拳ですが、今回は競技用13式太極拳(全民運動版)についての講義でした。

十三式太極拳独特の風格について、特に間違えやすい型を例にとり、審査ポイントを学習しました

蔡秀花老師

「六十四式太極拳」

台湾では競技人口が多い套路で、大会でも多くの選手が表演を行います。老師が作成れた「太極拳述要」の冊子は、太極拳を学ぶ上で大切な心身のポイントが書かれていて、大変参考になりました。

 

呉榮輝老師

「太極拳推手」

推手競技の審判のポイントだけではなく、太極拳を学ぶ心構えををエネルギッシュにお話し下さいました。太極拳は攻防がある武術であるという認識を深めると同時に、理論についての学びも大切であると、改めて思いました。

梁綉金老師

「套路審判実習と記録方法」

套路審判とはどのように行うのか、試合形式で具体的にご指導頂きました。

国際太極拳規則(ルールブック)をよく読んで理解し、審判の際には、自分の点数の根拠をしっかり残し、選手からの問い合わせには具体的に返答するなど、のお話もありました。今までは選手として大会を見てきましたが、審判員の方々の努力と尽力により素晴らしい大会が開催されていたのだと改めて思いました。

詹明樹老師

「太極器械審判規定と判例分析」

四十二式太極剣の套路を例にしながら、器械套路の審判についてご指導頂きました。

器械の套路の場合、見栄え(演技のような動き)に惑わされずにジャッジする目が大切であるとのこと。選手のレベルを瞬時に判断できるポイントや太極剣套路を行う上での大切なことを教えて頂きました。

李永居老師

「陳氏38式審判規定と判例分析」

独特の風格を持つ陳式38式太極拳の審判ポイントについてお話をされました。

参加者に表演をしてもらいジャッジを行うなどの具体的なお話と同時に、陳式太極拳の魅力についても熱く語られました。

蔡安娜老師

「太極拳各套路と伝統拳架審判規定と判例」

国際大会での評価基準や審判員としての着目点を総合的に講義されました。

太極拳自体の評価だけでなく、減点(服装、器械の扱い、表演時間など)や、団体戦の評価についても講義がありました。

プロジェクターを使い、最近の国際大会での表演を判例に、審査ポイントを具体的にお話下さり、大変勉強になりました。